RED MARQUEE 7/24 SUN TAGS : LIVE REPORT 7/24 SUN RED MARQUEE

SLOT MACHINE

LIVE REPORT

MADE IN THAILAND

いよいよフジロックも最終日、レッド・マーキー2組目はタイからの刺客、スロットマシーン。04年のデビューでキャリア12年とベテランと言っても過言ではない。フジロック初参戦の彼らが一体どんなライブを見せてくれるか楽しみだ。
開演前のレッド・マーキーはステージ付近以外はスカスカでだ。オアシスエリアは人がかなりいるので観客の期待度の低さには残念に思う。
定刻通りにスタート。サポートメンバーのキーボーディストがSEを流し、ギター・VIT、ドラム・AUTO、ベース・GAK登場。演奏をし始める。遅れて登場フロントマンのFOETだ。コートにスカーフ、ティアドロップ型のサングラスで登場だ。早速盛り上げにかかる。2曲目”And We Go”ではモニターにもサビのAnd We Goの文字が表示される。前線の観客の中にはAnd We Goと叫んでいて、おそらくスロット・マシーンのファンなのだということがわかった。主にアルバム『Spin the World』からの楽曲だった。しかしこのバンド、かなりカッコ良い。ボーカルの出で立ちと伸びやかな歌声は、そっくりというわけではないけれどどこかフレディ・マーキュリーを彷彿とさせるような声だ。このバンドのフロントマンたる、溢れ出るロックスター感の正体はこれなのかもしれない。他のメンバーも良い雰囲気を醸し出している。ドラムも楽しそうに演奏する姿は見ているこちらまで楽しくなってくるようだ。
ライブも後半、アップテンポの曲が増えてきて観客も踊りだしてきた。しかし今回のステージに与えれた時間は40分で、最後の曲になってしまった。ボーカルの横にフロアタムが置かれる。FOETが「さよなら、また会う日まで」とカタコトながらに言ってくれた。マレットを広げた両手に掴み最後は”Chan Chao”でお別れだ。I say goodbye という歌詞ととも額に三角の隙間を作るようなポーズ。観客も手を伸ばして同じ形を作る。筆者が無知なもので申し訳ないがおそらくこれがスロット・マシーンのお約束のポーズなのだろう。みんなが手を上げてる様子は感動すら覚えた。

このバンドについて今回レポート担当するにあたり、予習をしてライブを見させてもらった感想として素直にいいバンド、いいライブが見れたことに嬉しく思っているのだが、残念なのがレッド・マーキーは満員というほどではなくある程度のところからまばらに人がいる程度。オアシスにあれだけ人がいて見に来ないなんて少し悲しく思った。だが思いがけずに嬉しく思ったのが。帰りに「思ったより良かった」と喋ってる人たちや、電話をしながら相手先に「スロット・マシーン?結構良かったよ!」という声が聞こえたことだ。見に来た人たちにはこのバンドの良さが伝わったのだと思う。
スロット・マシーンのポテンシャルはこんなもんじゃないと思うので、ぜひ今日このフジロックからさらなる飛躍をして欲しいものだ。

セットリスト(原文のまま)
Overture
MRT
And We Go
Sky Burning Stars
Say What You Want
I Know I Know
Give It All To You
We Are The Rock(Thai song)
Girl Do It Again
Spin The World
Goodbye(Thai song)

Text by 松村大介 Posted on 2016.7.24 15:00