RED MARQUEE 7/24 SUN TAGS : LIVE REPORT 7/24 SUN RED MARQUEE

TROYE SIVAN

LIVE REPORT

新たなる王子の誕生

本日のレッド・マーキーの4番手を務めるのはトロイ・シヴァン。南アフリカ出身のイケメンだ。もう一度言おうイケメンだ。子役で映画出演の経験もあり違った角度からの知名度もある。そんな彼は若くして高い評価を受けているようだ。今回このフジロックの初参戦もそういうことなのだろう。初といえば来日自体も初でもある。日本での初披露がレッド・マーキー。一体どのようなライブをするのだろうか。

開演2分前くらいに会場に着いたのだが既にかなりの人の数だ。これだけ開演前に人を集めるのが日本初来日のイケメンなのである。確信犯で申し訳ないが、なぜイケメンイケメンと連呼しているかというとステージに本人が登場した時にわかったのだが、それはもう大きな黄色い声援が前列を中心に起こったのだ。日本人女性だけでは無いのはわかっているが、ここは日本人女性に言いたい。イケメン好き過ぎるだろ!この時点で男たる私の視点からは羨ましい目線に切り替わるのだけど、そんな場合じゃ無い。ライブだ。ライブを見てレポートをしなくてはならない。
気を取り直して、ステージ上には上手側にシンセサイザーなどのキーボードやエフェクターの付いているセット。ここの担当はコーラス、ボーカルも務めた女性プレイヤーだ。下手側にはドラム。生のドラムセットが組まれているが同時にドラムパットも組み込まれている。生と電子楽器のドラムセットだ。こちらは男性がプレイ。この二人がトロイの音楽を支えている。
今回の編成でトロイの楽曲を演奏するとだいぶ違った曲に聞こえてくる。特にドラムに関して音源ではエフェクトがかなりかかっているのでドラムパットではなく生の部分ではどうしても再現しづらいのだろう。しかし個人的に聞いてる感じはこちらの方がいいのではないだろうかと思うくらいの迫力だ。おそらくパワーヒッタータイプのドラマーなのだろうがそれがまたハマっている。とてもいいドラマーだ。
トロイのボーカルはその強弱の弱に艶っぽさを感じる。1曲目の”bite”のような消え入りそうな声がとてもいいトーンだ。張って声を出すよりも柔らかく優しい感じで高いキーを歌いこなすのも魅力の一つだ。シンガー・トロイの実力は確かだ。
相変わらず黄色い声援は続く。トロイが手を振るだけで大騒ぎだ。もうそこはしょうがないのかもしれない。歌手としても魅力的だし、「jump!jump!」と観客を煽ってる姿も絵になる。
しかしイケメン好きの女性たちの情熱には頭が下がる。きちんとトロイを予習済みなのか、クラップをするタイミングをわかっているようだった。
9曲目となったが実はこれで最後の曲。トロイが曲の前に「1,2,3,my youth!」と観客にレスポンスのタイミングをレクチャー。そう最後の曲は”Youth”だ。最後は観客みんなで「マイユース!」とサビを合唱して終わった。
初来日でしっかりとそのカリスマ性を見せつたトロイ。彼が今後どのようなアーティストに成長するのか楽しみだ。

セットリスト(原文のまま)
INTRO
BITE
for him.
FOOLS
EASE
HEAVEN
TOO GOOD
WILD
(LOST BOY?)
YOUTH

Text by 松村大介 Posted on 2016.7.24 15:39