CON BRIO
LIVE REPORT
前夜祭一発目に熱いグルーヴが渦巻く!
今年のフジロック前夜祭、トップバッターを飾るは、今年6月15日にデビューを果たしたサンフランシスコのソウルバンド、コン・ブリオ。
バンドメンバーが続々とステージに登場し、最後に現れたのは若干23歳のフロントマン、ジーク・マッカーター。そのいでたちは、白いパンツに黒いジャケット、黒のハットというマイケル・ジャクソンさながら。デビューアルバム『Paradice』のトップナンバー”Paradice”から始まった彼らのソウル・ファンク・ショウは、2曲めの“Lift Off”のミドルテンポなグルーヴから徐々にテンポアップしていき、オーディエンスの熱気も上昇、その熱量に比例するかのように、ジークのパフォーマンスも加速度的に熱を帯びていく。ブルーノ・マーズを彷彿とさせる熱く官能的なヴォーカルワークに、ジェームズ・ブラウンと重なるその佇まいとパッション溢れるムーヴ。必殺アンセム“Sundown”での彼のパフォーマンスはひたすら圧倒的だった。
彼らが鳴らす音は、70〜80年代のソウル/ファンクをベースに、2000年代以降のポップネスをまとったもので、ブラック・ミュージックが本来持つ”土臭さ”と”普遍性”と、現代のポップミュージックが持つ”キャッチーさ”を併せ持っている。故に、今の音楽リスナーにも突き刺さるものがあるし、実際ライヴが終った瞬間のオーディエンスの熱狂は、そのことを証明していたのだと思う。今日は前夜祭ということもあり4曲、約25分のコンパクトなライヴだったが、明後日土曜日のフィールド・オブ・ヘヴンではフルサイズのパフォーマンスが見られるはず!明日以降参加される方は絶対に見逃すべからず!