50/50’s
LIVE REPORT
寒い？いや、熱いんです
本日のルーキー1発目は、滋賀県出身・大阪府在住の50/50’s。ギターとドラムの2人編成という、まだまだ珍しい組み合わせのロックバンドだ。彼ら、のっけから衝撃的。この寒い苗場の地で上半身裸で登場したのだ。しかもドラムはサスペンダーまでつけてる！「うわっ、寒そう…」と思わずにはいられないかと思う、けれど音楽は、視覚的な温度が気にならないくらいのアツさだったとお伝えしたい！
彼らの音楽はガレージロックやブルース、パンクなどが混ざり合った、王道的ロックミュージック。礒崎陽平(Gt.Vo)はスライドギターを唸らせながら髪を振り乱し、ブラックミュージックさながらのシャウトまでキメる男。しゃがれた歌声で時にはおどけた歌い方もできる幅の広さが面白い。一方ドラムの池本元希は、豪快なドラミングとともに観客へ顔を向け、「俺たちの思うCOOLな音楽は伝わってるかい？」と言わんばかりの笑みを振りまく。“君のshake”ではドラムから手を離して駆け出し、礒崎と同じマイクでコーラスをする一面も。
…と書くと、アツいというよりおちゃらけた奴らなんだけど、音楽はいたって真面目。それはルーツミュージックへの敬意であり、彼らがCOOLだと思う音楽そのものなんだろう。最後の“タイムオーバー”が終わった瞬間、「オー！ロックンロール！」と観客の外人が叫んでいたくらいは本物だ。音源も情報もまだまだ少ない彼らだけど、これからどう広がりを見せていくのか、楽しみになる演奏だった。
