オレンジ・カフェ、喫煙スポットでの奇跡
喫煙は 百害あっても 一利あり(多分)
それは7月23日(土)暑い暑い空の下、砂埃が吹くオレンジ・カフェで起こりました。僕は女子の写真を撮った後、一服する為に喫煙場所へ向かい、喫煙者の方々と「今日も暑いからビールが美味しいですね」などと他愛もない話をしていました。
一人の男性に「いつからフジロックに来ているんですか?」と尋ねたところ「97年から、皆勤賞なんだよ」と教えてくれてビックリ。皆勤ってすごいじゃないですか!ですが、その時です。隣にいた男性も「え!マジ?俺もだよ!」と会話に入ってきました。更に更に、その隣にいた男性がタバコの煙を吐きながらこう言います。
「あの日さ、風呂に入りたくて近くのラブホに行ったんだよ、だけど全部満室だったんだよ」と。
(え?ちょっと!どういうこと?)
この三人は全くの赤の他人(カッキーさん、イシカツさん、ススムさん)。たまたま喫煙スポットで一服をしていた三人が皆勤フジロッカーだったのです。そこからは周りのお客さんも巻き込み、話はどんどん盛り上がっていきます。台風のリアルな話、ジョー・ストラマーの話、服装の話… などなど(書けないこともいっぱい)。
イシカツさん「あのね、最初にフジロック開催のフライヤーを見たとき、コンピレーション・アルバムのフライヤーだと思ったんだよね、だってレッチリ、レイジ、フー・ファイターズ、グリーン・デイにベックだよ?すげえアルバムが出るんだなって思ったの」
ススムさん「そう、だけど野外ライヴが開催されるという情報だったよね『これ全員くるの?』って(笑)ありえないと思ったよ、海外ではフェスという文化があることを知っていたから、ついに日本にもフェスが来たか!って興奮したね」
カッキーさん「それでさ、確か一日券が11,000円くらいだったんだよ、2日目は中止になっちゃったけどね、あのメンツでしょ?今では有り得ないよね」
こんな形で97年から皆勤フジロッカーの話は続いていくのでした。最後に「ドヤ顔で写真を撮らせて!」とお願いしたら、この表情。皆さん本当にありがとうございました。
「喫煙は百害あっても一利なし」と言われますが、喫煙所から始まる出会いだってある訳で。一利くらいはきっとある… はず。