Сайн байна уу?
「абдгжёйл~!」
「гджёгйлабд~!!」
「джёгбджйлгаёггйлаб~!!!」
朝青竜に引けを取らない、とんでもない「ドヤ顔」をしながら、チンギスハン的な黄土色の民族衣装をまとったボーカルはモンゴル語(?)でMCをする。これは日本人にはなかなかできるもんじゃない。自国の言葉と音楽に相当の誇りを持っている証に違いない。
ボードウォークに渋滞を引き起こす程に集まったオーディエンスは、ホワイトステージで解放のパフォーマンスを見せたソウルフラワーユニオンから流れてきた人も多くいると思われ、謎のモンゴリアンミュージックに釘付けだ。しかも緑の衣装でSGギターを弾きながらに歌う眼鏡のメンバーの声は一聴するとソウルフラワーユニオンの中川敬にそっくりときている。そして低音でホミる(ホーミーをする)メンバーと相まって、森の中にもかかわらずモンゴル大草原の小さなゲルへと誘われた。
何を歌っているのだ?何としゃべっているの?ハンガイに対する興味と疑問は尽きないが、ひとつ確実に伝わることがあった。彼らの歌も自由を目指している。
写真:府川展也
文:伊部勝俊