愛されているなあ~としみじみ感じる、コーナーショップinヘヴン。人がいっぱい。正直、懐かしい~という気持で出かけたヘヴンだったのだが、コーナーショップは昔と変わらずフレッシュで、終わった後は何だかリフレッシュして帰ってきちゃいました。
10年程前、エイジアン・ダブ・ファンデーションやアジア系英国人アーティストが注目されて(バビロン・ズーなんて人もいた)、その中でもコーナーショップはちょっと異色だった。アーティストからのリスペクトも多く、べックとアメリカーツアーを行い、ノエル・ギャラガー自ら志願してべーシストとしてコーナーショップのツアーに参加したり、”ブリムフル・オブ・アーシャ”で一躍有名になってからは規模はもはや世界的と言って良い状態であった。ただ、相変わらず、コーナーショップの2人は淡々と、バンド名(コーナーショップ=イギリスによくあるアジア系が経営する道端の小さなお店)のごときローカルな心持ちで作品づくりにいそしんでいたようだ。
眼の前で気持ちのよいリズムを奏でるティジンダーとベン。何でもっとはやく出演しなかったんだろう?フジロックにピッタリのアクトじゃないか。クリントン名義でも来ればよかったのに…なんて今さ思ってしまうほどだ。ヘヴンで人気のお豆腐ドーナツに赤シソ・ソイミルクを飲みながら口の中も耳もフワフワ堪能。コーナーショップの曲で幻のお花畑が見えてきそう…ロックとビートルズとシタールをダンスで味付けたサウンドは、フワフワだけでなくバッチリ踊らせてくれる。ステージでは1人カラオケのごとくティジンダー歌いまくり。9人もいるんだけどね、皆、何だかのほほんとした雰囲気で微笑ましい。
また、注目したいのが、まつきあゆむとのコラボ。ゲストキーボーディストとしてこの日のステージに立っていたまつきだが、この後、自身の2作品をコーナーショップが運営するレーベルからヨーロッパ向けに発売される。
今回、雨の合間のヘヴンというシチュエーションだったけど、美しいコーナーショップワールドを展開してくれたおかげで、毎日の雨でブルーな気持もリフレッシュできたし…というか、今の日本で、人の気持ちを和らげてくれるアーティストだと思ったり。朝霧あたりでもう一回来てくれると嬉しいんだけど。
写真:北村勇祐 (Supported by Nikon)
文:mimi