苗場の最果てで見せた彼らのビックウェーブ
アルゼンチンからやってきたOnda Vagaは、前夜祭から各ステージで賑やかし旋風を巻き起こしてきた。3日目の場内最後のステージ、開演前には、当たり前のように待ち構えるファンたちが期待を高ぶらせていた。彼らが苗場で施してきた英才教育は、見事に成功している。
スタートから、手拍子の大歓迎。真っ向から楽しもうが、斜に構えて眺めていようが、そこに居合わせているだけで、身も心も引きずり込まれてしまうのだから不思議だ。5人の美しいコーラスから始まる”Te Quiero”では、ラテンのノリにじわじわとテンションが上がっていく。序盤にしてすでに、沸点に到達した人からは、歓喜の声が飛び交っている。
そしてライブでの定番曲”楽園(パラダイス)へ行こう～真珠の島へ”が始まると、待ってましたとばかりにオーディエンスは踊り狂い、カフェ・ド・パリは賑やかなダンスホールへと化した。盛り上がりは更に加速し、次の曲はまだかと拍手の煽りが止まらない。ラストを迎えると「いや〜今回もいいオンダだわ〜」と満足げなお客さんから賞賛の声が次々に聞こえてくる。前夜祭を入れると4日間に渡って、オンダ中毒になった人も少なくない。他のフェスへ行っても、タイムテーブルからONDA VAGAを探してしまないように(笑)
写真：深野輝美 文：千葉原宏美
