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7/25 FRIRED MARQUEE

TEMPLES

前回の来日からわずか2か月で成長を感じる

レッドマーキーは満員だった。開始10分前に入っておいてよかった。その時点でも前の方にはいけず、真ん中辺にいたのだけど、ぞくぞくと後ろが詰まっていった。それだけ期待は大きい。今年5月の来日もソールドアウトだったし、そうした積み重ねがこうした結果につながっていったのだ。ちょっと日が傾きかけたので、2時間くらい前の灼熱地獄は和らいできたけど、やっぱり屋根のあるレッドマーキーは熱気がこもるので蒸し暑い。間から入ってくる風で救われる感じだ。

演奏前のサウンドチェックでヴォーカルのジェームス・バッグショーがマイクを通じて発声していたのだけど、リヴァーブが深くかかっていて、やっぱりサイケデリックだよなぁと思った。そして、ほぼ定刻の16時30分にメンバーが登場する。

まずは、”Sun Structures”からはじまる。どうやらモニタースピーカーとの相性がよくないのか、ジェームスが常にステージ脇に指示を出している。次は、ハンドクラップがサンプリングされ、お客さんたちに手拍子を促して”A Question Isn’t Answered”。だんだん調子を取り戻してくる。

日本のGSみたいな”Prisms”、Tレックスみたいな”Ankh”や”Keep in the Dark”など、曲にヴァラエティがあるにも関わらず、どれもテンプルズ印がついたサウンドになっている。新人にしてこの空気を出せるのがすごい。

そして、”Mesmerise”のイントロで湧き上がる満員のレッドマーキー。もはやアンセムとなっているこの曲で、おきゃくさんたちは手拍子をとり、サビで手を挙げて歓喜を表す。後半はサイケデリックなインプロビゼーションに突入し、それがさらにギアが入った感じで激しくなるとこの日の最高潮を迎えた。もっともっと続いてほしいと思うくらいの音を浴びる快感がレッドマーキーを満たしていく。このアガりっぷりは5月の来日公演を凌ぐほど。その勢いのままに”Shelter Song”へ。盛り上がるお客さんたち。歌に合わせバンドへ思いが届けとたくさんの腕が天井に向け伸びていく。1時間弱くらい。確実に成長をみることができたライヴであり、次はもっと大きなステージが用意されることだろう。

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