WHITE STAGE 7/22 FRI TAGS : LIVE REPORT 7/22 FRI WHITE STAGE

DISCLOSURE

LIVE REPORT

ローレンス兄弟がスケールアップしてホワイトに帰還!

かなり肌寒い夜となったフジロック初日の夜。ホワイトのトリを務めるのは、2年ぶり2度目の出演となるUK発のエレクトロ・デュオ、ディスクロージャーだ。2013年に1stアルバム『Settle』して以来、ヒット曲を連発し、一躍世界のトップアーティストの仲間入りを果たした。2015年にリリースした2ndアルバム『Caracal』も大好評で、前作同様グラミー賞にもノミネートされている。今年に入ってからEP『Moog For Love』をリリースし、各地のビッグフェスではヘッドライナーとしてプレイ。世界の音楽シーンに欠かせない存在となったディスクロージャーが、ホワイトに帰ってくる。

ハウスミュージックが流れるなか、どんどん人がステージ前に集まってきた。ステージの上にはキーボードやシーケンサー、サンプラー、ドラムパッドなどの機材がぐるりと並んだ半円形のセットが2つ用意され、ガイとハワード兄弟の登場を待っている。突然ブラックアウトしたスクリーンに横一本の白いラインが表れ、観客のテンションが一気にUP。そして大歓声を浴びながらガイとハワードがステージに登場し、そのまま“White Noise”へ突入した!ハワードはベースを弾き、ガイはドラムパッドを演奏。エレクトロ・プロデューサーのデュオでありながら、ライヴでは生演奏にこだわる2人の音楽に対する真摯な姿勢が感じられる。そこからハワードがボーカルをとる“F For You”、『Caracal』から“Jaded”、サム・スミスとタッグを組んだ“Omen”へと続く。キラーチューンの連投に、ホワイトがぶち上がりまくる。

「アリガトウゴザイマス!ゲンキデスカ?」とMCを挟んだ後“You&Me”“Echoes”“Nocturnal”と、新旧織り交ぜながらステージが進行。ハワードがボーカルを取らない歌モノでも、演奏しながら口ずさんでいて、ステージを思い切り楽しんでいるのが見て取れた。攻めの姿勢で次々と演奏していくガイとハワードのパフォーマンスは自信にあふれていて、まちがいなくこの2年間で大きく成長している。また観客も2年前と比べて確実にリスナーからディスクロージャー・ファンへと変化していたように感じた。ホワイトステージは、曲が変わるたびに歓声を上げ、楽しそうに踊りまくる観客であふれかえっていた。そしてグルーヴ感満載な演奏が素晴らしいのはもちろん、スクリーンに映し出されるVJもスタイリッシュ。白と黒だったり、赤と青だったり、モノトーンを基調にさまざまな図形が入り混じる演出で、時折おなじみのフェイスラインが表れる。まったくこの2人はどこまでセンスがいいんだろうか。

“Bang That”から“When A Fire Starts To Burn”へつなげたところではハードに重低音を鳴らし、ガンガン踊らせてくれた。終盤にはゲストアーティストとしてブレンダン・ライリーを迎えて“Moving Mountains”を披露。ブランドンのエモーショナルでスムースな歌声に大歓声が上がった。ラストは大ヒット曲“Latch”の大合唱でフィニッシュ。アンコールがなかったのは残念だったけれど、終始観客を躍らせ、唸らせてくれた圧巻のステージングは見事と言うしかない。アーティストとしてだけでなく、パフォーマーとしてネクストレベルへと成長したディスクロージャー。次回はグリーンステージのトリしかないでしょ!

セットリスト(原文のまま)
Intro
White Noise
F For You
Jaded
Omen
You and Me
Echoes
Nocturnal
Bang That
WAFSTB
BOSS
Holding On…(no encore)
Moving Mountains (ft Brenny)
Latch

Text by Paula Posted on 2016.7.24 22:36