GYPSY AVALON 7/24 SUN TAGS : LIVE REPORT 7/24 SUN GYPSY AVALON

ザ・なつやすみバンド

LIVE REPORT

なつやすみはまだ、続いていく

最終日のアバロン、トップバッターはザ・なつやすみバンド。暑さはこの3日間で一番だろうか、とにかくとってもいい天気。昨日の木道亭に続き、ここアバロンも彼女たちにぴったりの空間。天井からは音符の装飾が下がり、ステージ手前はまるでひまわり畑…と、のっけからとんでもないなつやすみ感だ!昨日同様、パーカッションに松田”CHABE”岳二、トロンボーンにLUCKY TAPESのサポート・NAPPIを迎えた計6人がステージに登場した。

まずは“パラード”。トロピカルなスティールパンの音色に耳を傾けていると、心地よい風がふきだす。それでもまだ太陽はじりじりとしてきていて、中川理沙(vo、pf)が「水分とろ〜ね」と周囲に声をかける一面も。先日リリースされたサードアルバム『PHANTASIA』から“Odyssey”を披露したあとは、MC.sirafu(スティールパン、tp)の「なつやすみバンドヒットメドレー!」との発言で、“S.S.W”、“自転車”など、馴染み深い楽曲を次々と披露。とくに“自転車”は、いつも以上にビリビリしたベースとスカッとしたドラミングで、彼女たちなりのベースミュージックができあがっていたのが新鮮だった。昨日の木道亭では、彼女たちの繊細なテクニックがよりよく聞き取れたけれど、アバロンはまた違う。先述のベースやとんがったキーボードなど、いつも以上にロックななつやすみバンドを堪能できるのだ。

終盤の“ハレルヤ”では、観客の手拍子と松田”CHABE”岳二のパーカッションが混ざり合う。本日も終始ほのぼのとした空気につつまれた、最高のステージだった。

MC.sirafuも言っていたけど、次こそはぜひ、大きなステージで!初登場にして2日間のステージを終えたなつやすみバンドのおかげで、引き続き最高の夏が続いていくような気がしている。

Text by 梶原綾乃 Posted on 2016.7.24 13:00