サニーデイ・サービス

White Stage | 2011/07/29 13:00 UP
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ロック、そして愛!

 降ったり止んだりの雨の中静かに3人の登場を待ちわびていると、あのベースの低音が鳴り、ファンが少し控えめな歓声をあげた。“恋におちたら” だ。周りを見渡してみると、みんな笑顔で小さく口ずさんでいる。これがサニーデイ・サービスのファンらしいところ。ちょっとシャイ。
雨とはいえども、まだまだ明るい時間帯。ステージからも客席の顔がよく見えるのか、一曲終わるごとに大きな口いっぱいの笑顔で「ありがとう」という曽我部に、2年前のフィールド・オブ・ヘブンでの感動が甦ってくる。
 今ではソカバンでもお馴染みの “青春狂走曲” そして “若者たち” と、デビューからずっと歌い続けてきた2曲を熱唱した後のMCでは、レインウェアでカラフルな客席を見て「キレイだね。本当にキレイ。今年もフジロックに出れて幸せです。最高。ありがとう」と、さらに顔から口がはみ出そうなくらい満面の笑みをうかべた。そんな笑顔を見せられてしまったら、こっちだって楽しくなるに決まっているじゃないか。“NOW” の終盤では、みんなの口ずさむ声も大きくなり爽やかな合唱となり、“胸いっぱい” では幸せな空気が会場を包み込んだ。
 
 と、予定ではここで終わりだったようだが、「まだ時間がすごいあったよ。じゃあ、みんなで歌える曲をやろうか」と “スロウライダー” を急遽演奏。曲の途中では、会場の全員が手を高くあげコーラスに参加する盛り上がりをみせるなか、スタンドマイクを後ろに外したまま淡々とドラムを叩く丸山に「ハルシゲくんも言って!」と愛のあるいじりを入れる。
 そして、まだ持ち時間が余っているからと始まったのが、最近の定番になりつつある “コーヒーと恋愛”。今度は途中で「あ、田中くん、彼女募集中なんで」と田中いじり。そのあとも、ステージから客席の写真を撮る田中に「なに。彼女探してんの、それ?」と歌そっちのけで突っ込む。
 「ありがとう。サンキューみんな!愛してます!」と大きく手を振ってステージを後にした曽我部。ステージの上と客席との互いがそれぞれをあたたかく見守っているような一体感は、今日も、みんなが大好きないつものサニーデイ・サービスだった証だと思う。


写真:岡村直昭
文:manakov
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