cero

Rookie A Go-Go | 2011/08/01 00:00 UP
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苗場の夜を彩る東京的エキゾサウンド

今年、ルーキーの一番の期待が集まったのは彼らだったんじゃないか、と思わせるくらい後ろの方までびっしりとお客さんが集まっていた。ceroは昨年末にレーベル、カクバリズムからデビューした若手のポップバンド。6月に行われた下北沢インディーファンクラブのライブは大盛況で、じわじわと注目を集めている。

流れ星のようにバイクが空中で綱渡りするショウで驚きの歓声が上がっていたが、演奏が始まる前、どこからともなく感じられる緊張感のせいか、シーンと静まり返った空気にただただステージを凝視。「小旅行」が始まると、静寂の中に轟かせたサポートMC.シラフのトランペットが冴え渡り、高城、橋本の声の絶妙な重なりが頭上の暗闇にただならぬ空気を放っていた。

続く曲は「ワールドレコード」、「21世紀日照りの都に雨が降る」。キャッチーなポップ感にスティールパンが醸し出すエキゾチックな要素が合わさり、新しくて懐かしい不思議な感覚。「改めましてこんばんわ。Contemporary Exotica Rock Orchestra。ceroです。」そうそう、屋台のおにいさんも間違えていたけど、マジシャンじゃないんです(笑)

「1、2、3」で始まる「サン」や手を前に出し「やま〜〜」といって終わる「マウンテンマウンテン」など軽快で楽しい曲のよさもさることながら、めくるめく音色の変化や一見おっとりした印象のヴォーカル高城が声を張り上げ歌う姿など、一筋縄には行かない彼らの演奏に、目が離せなくなる。

浮遊感たっぷりのイントロで始まる「大停電の夜に」では、鍵盤を叩いていた荒内はベースに、高城はベースをギターに持ちかえる。静かな夜の雰囲気にピッタリな選曲でラストを飾っていた。彼らがステージを去った後も、しばらく音の余韻に浸っているような会場の様子が印象的だった。


写真:岡村直昭
文:千葉原宏美
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