トクマルシューゴ インタビュー

White Stage | 2011/07/31 10:30 UP

 最終日のお昼過ぎ、ホワイトステージに登場したトクマルシューゴさん。この日も朝から雨でしたが、トクマルさんのステージが始まったら雨脚が弱まり、最終的にはお久しぶりの太陽が顔を出しました。よっ、晴れ男! もともとアウトドアやキャンプが好きで、ご自身も熱心なフジロッカーのトクマルさん。今年もしっかり月曜日まで残って、のんびりと楽しんでいかれるそうです。

— ホワイトステージ、晴れましたね!

 最初は、雨! 雨! 雨! で、「大丈夫かなあ、大雨にならなきゃいいなあ」って不安だったんですけど、だんだん小雨になってきて、晴れ間ものぞいて、最終的にはお天気雨みたいな感じになったから、すごく気持ちよかったです。

— 2007年にGELLERSでルーキーアゴーゴーに出演、2008年にソロで苗場食堂とジプシーアヴァロン、2010年は再びGELLERSで苗場食堂……と、これまでフジロックには何度も出演されていますが、出演形態やステージが違うと、気持ちも変わりますか?

 うん、やっぱり変わりますね。これまでは、自分が一番初めにフジロックに来た時にはなかったステージにばかり出ていたんですよ。アヴァロンも最初はなかったし、ルーキーの場所もあそこじゃなかったし。だから、今回のホワイトステージには特別な思い入れがあって、すごく楽しみにしていました。

— 海外のフェスにもご出演されていますが、印象に残っているエピソードはありますか?

 一番印象に残っているのは……あの……女の人が立ちションしてたことが……。

— ええっ、どこですか、それは!?

 デンマークのロスキルド・フェスティバルです。ヨーロッパの方だと普通なんですよね、北欧の性的に開けたところなだけに(笑)。その開けた感じの象徴じゃないかな。日本のフェスとはまたちょっと違った感じで、ずっと「躁(そう)」のまま、アガリっ放しなんですよ。

— お客さんでフェスに行った時のエピソードは何かあります?

 「雨がひどかったな」というのが多いですね。フジロックでキャンプした時にテントが水たまりになったとか。でもそういうのは、覚えてはいるんだけど全然マイナスのイメージじゃない。すごく楽しかった記憶しかないです。それって、フェスならではの気がする。たとえば普通にキャンプに行って雨だったらあんまり楽しくない感じになっちゃうんですけど、フェスだとみんな楽しそうにしている。「まあ、いっか」て思いますよね。

— ご自身でもフェス(Tonofon Festival)を主催されていますが、「自分でやってみよう」と思ったきっかけは?

 フジロックなどのようにしっかりしたイベンターがやるフェスとはまた別で、単純にアーティストの趣味に走ったようなフェスもいいかなと思って。ライブハウスでやっている、バンド主催のイベントをちょっと大きくした感じのもの。来てくれる人が、出演するすべてのバンドを好きになってくれたら、という気持ちがあります。大きいフェスだと、それは不可能ですよね。Tonofon Festivalでは、それを可能な限りやりたいというのが目的です。

— 実際にやってみてどうでしたか?

 大変ではあったけど、本当に理想どおり、うまくいきました。帰る時のみんながとっても楽しそうで、あの感じは本当にすばらしかった。「できるものだな」という感覚がありました。どこまで続けられるかわからないけど、これからも続けられたらいいなと思います。

— フェスを主催するにあたって、ご自身のフェス経験は役に立ちました?

 それはもう、かなり役立ちますね。フェスをやるには、ノウハウが重要だと思うんですよ。「フェス」自体、すごく歴史のあることなので、そのノウハウを活かして継承していくというか。ウッドストック・フェスティバルなど、古くていいとされているフェスの良いところは、どんどん吸収したいと思います。

— もしフジロック規模の大型フェスを主催するとしたら、誰を呼びたいですか?

 そうですねえ……難しいですよね。(しばし熟考)ちょっとマニアックなんですけど、昔からすごく好きなRaymond Scottっていう人がいるんです。彼が楽団みたいなのをやっているので、それを呼びたいですね。とても古い人たちで、カートゥーン・ミュージックのオリジナルを作った人たちなんです。それを見たい。Carl Stallingもいいな。彼もカートゥーン・ミュージックの人です。これは結構リアルな希望で来てほしい。あと一組は坂本九! グリーンステージに出てほしいです。現役のアーティストは、自分のフェスに呼びたいってなっちゃうので言えないですね。内緒です。ふふ。

— 今年のラインナップで、見たアーティストや気になるアーティストは?

 昨日見たのは、Marc Ribot Y Los Cubanos PostizosとCongotronics vs Rockers。Congotronics vs Rockersは昨日で終了なんですけど、あれは卑怯ですね。いや、すばらしいです。あり得ないくらいすごかった。Marc Ribot Y Los Cubanos Postizosはもともと大好きなんですよ。

— 今日、この後は何を見にいくんですか?

 eastern youthとAtari Teenage Riotは見たいですね。ちょうど、僕が初めて苗場に来たときに、eastern youthもAtari Teenage Riotも出ていたので、なんか嬉しいなと思って。その後はWilcoに流れてって感じかな。

— フジロックの会場でお気に入りの場所はありますか?

 昔、クリスタルパレスにJonathan Richmanが出たことがあって、その時の様子がとても美しかった。すごく好きな感じでした。あとはやっぱり、グリーンで初日の始まりを見るのが好きです。

— おおっ、さすがフジロッカーですね! では最後に、フジロッカーズにメッセージをお願いします。

 これからもよりいっそう、フジロックを盛り上げていきましょう。


写真:熊沢泉 (Supported by Nikon)
文:熊沢泉・堀内里美
同じカテゴリの記事
最新記事

フジロック当日速報サイト
会場から最新情報をお届けします

FUJIROCK EXPRESS'11は、Nikonからの機材サポートを
受けています

ライブの模様を速報!

STAGE

インタビュー

会場から楽しいレポートをお届け

MORE FUN


フェスごはん
ピープル

#fujirockを含むツイートを表示しています

▲PAGE TOP