STRAIGHTENER
ライヴバンドはレッドマーキーがよく似合う
昨年デビュー10周年を迎え、武道館ライヴやベストアルバムの発売、47都道府県でのライヴなど、充実した1年を送ったストレイテナー。各メンバーがそれぞれ別のバンドやプロジェクトを行いながらも、6月に新曲を発表するなど、今年も精力的に活動している。フジロックは4年ぶり3回目となり、過去2回はいずれもホワイトステージだったが、今回はレッドマーキーに登場だ。
SEが流れてメンバーがステージに現れると、客席から大きな歓声と拍手が起こった。観客が彼らの登場を待ちわびていたのが伝わってくる。最初の曲は“VANISH”だ。ギターのリフとともに演奏が始まると、会場から大きな歓声が上がる。そして、“From Noon Till Dawn“、“Little Miss Weekend”と続き、ライヴはさっそく盛り上がりをみせる。
3曲が終わったところで、ホリエアツシのMCが入る。「オレたちストレイテナーと言います。今日のこのレッドマーキーにぴったりの曲、新曲を作ってきました。“The World Record”」そう言うと、ナカヤマシンペイのカウントから曲が始まる。ミドルテンポで力強い演奏だ。「オッオ〜、オオオ〜」と合唱するところがあり、ライヴで盛り上がる曲になりそうだ。「盛り上げていきましょう〜、Are You Ready フジロ〜ック?」というと、観客は力強く手と歓声を上げてそれに応える。そして次は、6月に発売されたばかりの新曲“Super Magical Illusion”、続けて“DISCOGRAPHY”をやった後に、ここでメンバー紹介。「ドラム、ナカヤマシンペイ。ベース、ひなっち。ギター、OJ。ヴォーカル、ホリエアツシ。オレたちストレイテナーと言います。」一人一人の名前が呼ばれるごとに、すごい歓声だ。そして、「もっともっと盛り上がっていけるでしょ!“Melodic Storm” 一緒に歌ってください!」と叫んで曲が始まる。イントロで客席から「オイッ、オイッ」と大きなかけ声が上がり、サビでは今日一番の大合唱が起こった。“SIX DAY WONDER”では、先ほどとはうって変わり、ホリエアツシの奏でる鍵盤と歌声に観客は聞き入った。歌い終えて「ありがとう」と静かに言うと、客席から大きな拍手が起きた。続けて、“クラッシュ”、そして“シンデレラソング”で激しいパフォーマンスが繰り広げられると、レッドマーキーはクライマックスをむかえる。最後はデビュー曲の“TRAVELING GARGOYLE”でライヴを締めくくった。
ほぼベストと言っていい圧巻のセットリストとパフォーマンスに、観客は大満足の様子だった。ライヴバンドであるストレイテナーに、レッドマーキーのステージはよく似合っていた。ホリエアツシが最後に言った、「ここで会えて嬉しかったです。ありがとう。」という言葉に、嬉しくてありがとうと言いたいのはこっちの方だと、心の中で答えた人も多かったのではないだろうか。
posted on 2014.7.27 16:30
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