ROUTE 17 Rock’n’Roll ORCHESTRA
アリ、ボウイ、プリンス追悼と、女王降臨とバラエティ豊か。
定刻になってスマイリー原島が登場し、バンドを呼び込むと、スクリーンに「モハメドアリ、ありがとう」と映し出され「アリ・ボンバイエ」が流れる。そしてバンドが現れる。メンバーは池畑 潤二(Dr)、松田 文(Gt)、井上 富雄(Ba)、花田 裕之(Gt)、ヤマジカズヒデ(Gt)、梅津 和時(A.Sax)、田中 邦和(T.Sax)、タブゾンビ(Tp)、青木 ケイタ(B.Sax)、細海 魚(Key)、丈青(Pf,Key)、スティーヴ エトウ(Per)この中の数人は、前日衝撃を与えたNON STOP PUNKのメンバーである。
まずはインストゥルメンタルの曲「Jingo」で幕開ける。
攻撃的なファンクナンバーでジェームス・ブラウンがオリジナルの「There Was A Time」でトータス松本が登場し歌う。迫力とスピード感の演奏はさすがテクニシャン揃い、それにしっかり渡り合うトータス松本の声もすごい。続いてサム・クックの「ワンダフル・ワールド」でクールダウン。トータスはもともとカヴァーしている曲で、2番から日本語詞で歌う。
続いて、前日奇跡のステージをみせてくれた奥田民生である。グランド・ファンク・レイルロードのカヴァーで「Heartbrbaker」。民生の叫びとギターソロが印象的だった。奥田民生の2曲目は、フランキー・ヴァリ「Can’t Take My Eyes off You/君の瞳に恋してる」ヘヴィな前曲とは一転、ムーディでスウィートなラヴソングである。ディスコナンバーとしてしられているこの曲だけど、テンポを落とした演奏もいい。
次はバックコーラスを務めるMIKUNI DOLLS(Keicot,角島美緒,Asami)がセンターに立ち、ABBAの「Dancing Queen」。きれいどころ3人のコーラスもバッチリ。この曲が始まって客席では白人のオジサンが踊ってた。
続いてデヴィッド・ボウイ追悼ということで、スクリーンにボウイの姿が映り、クリス・ペプラーが「The Jean Genie」、ギターがグラムロック時代の感じを再現していた。
クリス・ペプラーがスペシャル・ゲストを呼び込む。八代亜紀が登場。まずはブルースナンバー、BBキングの「The Thrill Is Gone」。銀のドレスが光ってみえて、そこだけ紅白歌合戦感が半端ない。しかし、実質ルースターズをバックに八代亜紀がフジロックで歌うとは。
「ビールいいよね、冷もいいけど、お酒はやっぱり温めかな」と八代亜紀が語った瞬間に盛り上がる。そして超ヒットナンバー「舟唄」。この日1番の歓声が上がる。やっぱり女王でした。
そして仲井戸チャボ麗市がでてきてRCサクセション「君が僕を知ってる」。もうあの人が憑依したとしか思えない声だった。次は、オリジナル曲「yeah! フジRock」。RCの遺伝子を感じる曲。ヤマジとチャボと花田のトリプルギターソロが贅沢だった。
最後に今日の出演者がすべてステージへ。思えば、ウルフルズとユニコーンとRCサクセションとJ-WAVEとルースターズとdipとSOIL&”PIMP”SESSIONS……という超豪華なメンバーたちが八代亜紀を囲んで「Sweet Home KUMAMOTO」。ロバート・ジョンソン「Sweet Home Chicago」がオリジナルで熊本に置き換えた。トータス松本がハーモニカを吹き、チャボと民生がギターを弾く。霧雨が降ってくる。途中「あんたがたどこさ」のフレーズも引用しユーモアをみせて熊本の復興を祈る。メンバーが去った後、スクリーンにプリンスが映し出されて「パープルレイン」が流れてプリンス追悼で締めくくった。
セットリスト(原文のまま)
Jingo
There Was A Time
ワンダフル・ワールド
Heartbreaker
Can’t Take My Eyes off You
Dancing Queen
The Jean Genie
The Thrill Is Gone
舟唄
君が僕を知ってる
yeah!フジRock
Sweet Home Kumamoto