Western Caravan
「フィールド・オブ・ドリーム」で会いましょう
新装開店となった苗場食堂は、客席エリアが広くなって多少見やすくなった。すっかり第7~9くらいのステージとして定着している。特に、ヘッドライナーが終わったころは多くの人たちでにぎわう。この日は苗場食堂のステージが30分押しになっていてウェスタン・キャラバンは23時ころに登場した。まずは、ボブ・マストロとケニー・コセックがフィドル(ヴァイオリン)、ジョン・ウィグレン(ペダル・スティール・ギター)、ヴァン・マナカス(ギター)、スティーヴ・アルコット(ベース)、ラリー・イーグル(ドラム)の編成なので、少々窮屈そう。まず、インストゥルメンタルの曲を1曲やってから、ヴォーカルのサースティ・デイヴ(デイヴ・ハンセン)が登場する。おじさん(おじいさん)たちのバンドでそれぞれ渋い格好である。
月並みだけど、アメリカらしいカントリーのバンドである。アメリカの街でバーの扉を押したらこういうバンドが演奏しているような気にさせる。基本的に楽器が上手くて、メンバー仲良くソロを回して見せ場を作る。音楽が自己表現のものでなく、仲間や地域の場を作るようなための音楽。ということはみんなを楽しい気分にさせて、体を揺らすために特化した音楽ということだ。若い人たちのバンドではないので、醸し出される渋さが半端ではない。ステージを観ている人はもともとカントリーが好きな人もいるけど、だいたいがヘッド・ライナーも終わったし、どんなもんかなと観にきた人たちである。そういう人たちからも大きな拍手をもらっていた。
サースティ・デイヴは「明日の『フィールド・オブ・ドリーム』で会おう」といったあとで、他のメンバーに指摘されて「フィールド・オブ・ヘヴン」といい直した。そんなおじさんのバンドは、翌日7月29日の13:50から登場するので是非。