CHRONIXX
レゲエ界の若きカリスマ、苗場に降臨!
リハーサルが終わり、ステージ上に残されたサポートメンバー達。時間通りにCHRONIXXことジャマ-・マクノートンが気だるそうに歩きながら登場するも束の間、左右の足を交互にあげ、気合い十分に踊り出す。
まずは、“Alpha & Omega”と“Eternal Fire”から。レゲエ独特の音に乗る、体の底に響く低音のベースとドラムが心地よい。自然と体も揺れてしまう。穏やかな音に、踊る人々。これだけ平和な空間って他に存在しないんじゃないか、なんて思ってしまう。
“Skankin’ Sweet”や“Majesty”、“Smile Jamaica”と表題曲を惜しむことなく奏でる。時には体を揺らしながら、目を閉じて歌っていたのが印象に残っている。一体、どんなことを考えながら彼はステージに立っていたのだろう。ライブが始まった時点では、お客さんも疎らだったけれど、CHRONIXXのライブの楽しさや陽気さに惹き付けられるように、多くの人がホワイトステージで足を止め、音楽に合わせて踊り出す。あんな空間に少しでも身を置いてしまったら、踊らないわけにはいかないんだ!
まだ若干24歳。「レゲエ界の若きカリスマ」「ボブ・マリーの再来」なんて言われているらしい。彼がMCで「We play reggae music!」と言っていたように、シンプルなレゲエミュージックを真剣に奏でている。実直に自国・ジャマイカの音楽と向き合い、そしていい意味で若者らしくない貫録たっぷりの出で立ちで貫録たっぷりで歌い上げる。現代のレゲエミュージック界の未来を背負っている一人と言っても過言ではない。
Major Lazerとフィーチャリングした“Blaze Up the Fire”では、もう音楽の楽しさが全てこのステージに詰まっているんじゃないかと思うほどの大盛り上がり具合。サビの部分では飛び跳ね、時には音に合わせてしゃがんだり、手を思いっきり左右に振ってみたり。思い出すだけで、幸せな気持ちになれる。力強いドラムに合わせて会場全体も揺れ、曲が進んでいくにつれてアドレナリンがどばどばと放出されている気がした。これだけ盛り上がったんだ。明日、ホワイトステージの大トリを飾るMajor Lazer。ゲストとして、CHRONIXXが出演してくれることをどうしても期待してしまう。
レゲエファンだけではなく、曲が進むにつれて会場全体を味方につけてしまったCHRONIXX。アンコールを望む声が、いつまで経っても鳴りやまなかった。贅沢を言うのであれば、晴れていたら最高だったのに!恐らく撤収のためだと思うけれど、ベース、ギター、シンセサイザーのメンバーが出て来、ステージ上から観客達の写真を撮る。楽しかったんだろうなあ。また、是非CHRONIXXの織りなすレゲエミュージックを全身で感じたい。