KYOTO JAZZ SEXTET
DJからステージへ
フジロック2日目は雨が降ったり止んだりで、安定しないフィールド・オブ・ヘヴンだけど、お客さんたちはかなり集まっている。
フジロックは「ロック」と名乗っているけど、ジャズとも馴染みがあるのは、いつもきている人ならご存知でしょう。野外でジャズで踊るのが楽しいということを教えてくれたのは自分にとってはフジロックだし、そこから知ることのできたミュージシャンたちもいる。
MCにしてサウンドエフェクト担当の沖野修也は、DJとして何回かフジロックにでているけど、バンドとしては初めてである。「50歳にして初めてジャズの曲を書きました」と冒頭で述べる。
ステージ下手からピアノの平戸祐介、ウッドベースの小泉P克人、ドラムの天倉正敬。フロントにはゲストでサックスを吹くトモキ・サンダース、同じくサックスの栗原健、ゲストでトランペットのタブゾンビ(SOIL&”PIMP”SESSIONS)、そして上手にブースがあって沖野修也がいる。タブゾンビと沖野のヒョウ柄の衣装が被ってると、沖野が語りお客さんたちを笑わせていた。
お客さんたちは熱の入ったソロに歓声を上げて、リズムに合わせて体を揺らしていた。沖野はトモキ・サンダースの父、ファラオ・サンダースのことを語りながら、作った曲として「ソング・フォー・ユニティ」を紹介しプレイする。たぶん10数年かけてフジロックのお客さんたちをそういうふうに教育してきたのだなと盛り上がりをみて感じた。