MAJOR LAZER
ホワイトで最後のバカ騒ぎダンス!
最終日のホワイトも残りあと1組を残すのみ。トリを務めるのはダンスミュージック・シーンの超人気ユニット、メジャー・レイザーだ。ムーやDJスネイクを迎え2015年に世界的大ヒットを記録した”Lean On”もまだ記憶に新しいけれど、メジャー・レイザーの勢いはその後も衰えていない。2017年に入ってからも6月に新作EP『Know No Better』をリリースし、今年中にはニューアルバム『Music is the Weapon』の発表も噂されている。そんな彼らのパフォーマンスを一目見ようとする観客でホワイトステージは埋め尽くされていた。そこにフジロック2017がもうすぐ終わろうとしている、なんてセンチメンタルさは1ミリも無く、ただただお祭騒ぎを求める期待感に満ちている。
22:00が近づくと 前方で歌い出したり、雄叫びを上げたりする、待ちきれない観客が続出。そしてステージからスモークが噴射されたのを合図に、ディプロ、ジリオネア、ウォルシー・ファイヤーの3人がダンサー4人を引き連れて現れ、パーティーがスタートした!初っ端から大ヒット曲”Cold Water”をかけて観客はぶちアゲ状態。ディプロは日本語で「コンバンハ!」と挨拶し、ジリオネアはステージ前方で日本の国旗を掲げている。今夜はDJセットなので、メンバー1人がDJブースでプレイしている間、残りの2人はステージを駆け回り観客を煽りまくっていた。ホットパンツ姿がむっちむちでセクシーなダンサーたちのパフォーマンスにもテンションが上がる。
メジャー・レイザーは持ち味であるレゲエやダンスホール・ミーツ・EDMを中心に怒涛のアッパーEDMをプレイしまくり、終始アゲっぱなし!Drakeをフィーチャーした”Don’t You Worry”、”Zombie Nation”のメジャー・レイザー・リミックス、新曲”Particula”など自身の曲を交えながら、ハイテンションなプレイが続く。観客のノリも最高で、「モッシュピットを作れ!」などのムチャぶりやコール&レスポンスにもばっちり応えていたし、大きなバルーンに入ったディプロが観客の上を転がった時も大興奮だった。 “Roll The Base”の時には観客みんなをしゃがませ、ビートに合わせてジャンプさせたり、Tシャツを投げまくったり、とにかく観客を煽る。途中”Run Up”をプレイした時には、キレキレのオタク・ダンスチームR.A.B.がゲスト出演してパフォーマンスする場面もあった。終始盛り上がり過ぎて楽しい瞬間だらけだったけど、なかでも観客をビートに合わせて右へ左へ走らせたのには笑った。入場規制がかかったほど観客でパンパンのホワイトが大きく揺れていた。
終盤にはエド・シーラン”Shape Of You(リミックス)”からお待ちかね”Lean On”へつなぎ、ホワイト中が大合唱したのは圧巻だった。その後もヒット曲”Watch Out For This”へ続けて、最後まで休ませることなく観客を踊らせまくったメジャー・レイザー。最後はディプロが「ありがとうございました!愛してるジャパン」と言ってステージを去っていった。やっぱりフジロックは踊って終わるのがお祭りらしくていい。観客と一体になってバカ騒ぎした後は爽快感しかなかった。