GUCKKASTEN
雨の苗場にて
細かい雨が降っている苗場。フジロック3日目、レッドマーキー11:30から韓国からきたグッカステンが登場した。本国から駆け付けたファンたちがステージ前に陣取り、サウンドチェックのときからヴォーカルのハ・ヒョヌがステージに現れると歓声が上がっていた。数分押しでバンドが登場する。ギター&ヴォーカルのハ・ヒョヌ、ギターのジョン・ギュホ、ベースのキム・ギボム、ドラムのイ・ジョンギルの他にギター、キーボード、パーカッション、コーラスのサポートを迎える。
1曲目は「赤い畑」を日本語ヴァージョンで。重厚なサウンドとハ・ヒョヌの高音が伸びる声がレッド・マーキーに響く。2曲目「ファウスト」では最前列の人たちから合唱する声が聞こえてきた。ハ・ヒョヌは日本語、韓国語、英語で挨拶する。そして日本語で「心臓の音を表現した曲です」と「Pulse」。短い時間のなかでいろんな要素を聴かせたいという意向もあったとは思うし、初めての人にどうアピールするか難しいけど、こういうフェスでは、ラウドに突っ走る曲を中心に据えてやった方がよかったのではないか。
本国の熱心なファンに支えられたということがわかる「鏡」の冒頭での大合唱もあったけど、フェスでのお客さんをひきつけるような戦略があってもよかったかなと思う。それだけのポテンシャルがあるのは、今年6月の単独公演をみたときに感じていたし、本国以外でも大きなステージに立てるバンドだからだ。