DOCTOR PRATS
フジロックにでる南欧のバンドに外れがない説~!
フジロックにでる南欧(スペインやイタリア)のバンドに外れなし!
このバンドがでてくる前にフジロッカーズorgの主宰者である花房浩一がFERMIN MUGURUZAやMANU CHAO、BANDA BASSOTTIといったフジロック前夜祭で伝説を作ったバンドたちを引き合いにだして紹介する。でてきたのはスペイン・カタルーニャから来日したDoctor Prats(ドクトル・プラッツ)である。
メンバーは、ギター/ヴォーカル、ベース、トランペット/コーラス、トロンボーン/コーラス、ドラムス、キーボード、ギターの7人の男たち。期待に満ちていたレッド・マーキーのお客さんたちは歓声で迎える。そして、フェルミン・ムルグサやマヌ・チャオやバンダ・バソッティの系譜を受け継いだ音を演奏すると、レッド・マーキーのテント内はさらに盛り上がった。まずは「Ara!」でお客さんたちをひきつける。思ったよりテクノっぽい打ち込みが音に入っていて、それをホーン隊とヴォーカルのMark-eのエンターテイメント感あふれるステージングで盛り上がりに輪をかける。
縦ノリのパンクや横ノリのクンビアなど巧みに取り込んで、レッド・マーキー内をダンスさせた。メンバーたちが同じ振り付けで踊ったり、お客さんを煽ったり、ほとんどの人たちと初めて出会うのに一瞬にして自分たちの音楽に巻き込んでしまう力はすごい。それこそ南欧の先達もそうしてフジロックで人気者になっていったのだ。ちゃんと日本語を覚えて「フジロック、盛り上がって!」と叫ぶとさらにフロアがアガるという好循環。
この人たちは熱意とかそういうものだけじゃなくて、上手いなと思わせたのは終盤近くの、おそらく「La Recepta」だっただろうか、EDMを巧みに取り入れて盛り上がりを作りだしたこと。利用できるものはEDMでもなんでも取り入れてしまえ、という姿勢がすぐに日本のお客さんたちにも伝わるという。これで明日のホワイトステージ、朝11:20からのライヴは見逃せなくなった。