H ZETTRIO
皆を笑顔にする楽しいジャズのグルーヴ
21年目のフジロック、前夜祭一発目のライヴアクトは、三人組のポップ・ジャズ・バンド、H ZETTRIO!レッド・マーキーのオーディエンスを程よく温めたDJ MAMEZUKAがフェードアウトしていくと、ほぼ同時に、メンバー三人、H ZETT M(Pf/Key)とH ZETT NIRE(B)そしてH ZETT KOU(Dr)が登場。
しょっぱな一曲目は“SEVEN”、タイトなグルーヴでオーディエンスのテンションをぶち上げ、レッドのフロアをあっという間に笑顔と躍動で埋め尽くした。この後、展開が目まぐるしく変わっていくダンス・セッションナンバー“Next Step”や、Pe’zのオマージュカバーである“晴天”でフロアの一体感を増大させ、さらに“Fiesta”ではジャグリング道具“LEDポイ”を操るアーティスト集団POI LAB(同曲のMVで共演している)がゲスト登場し、ポイを自由自在に操りながら、H ZETTRIOの圧倒的パフォーマンスに彩を加えていった。
今晩のセットリストをほぼシームレスにプレイしきった30分。本当に、あっという間だった。前夜祭という、あらゆる音楽嗜好を持つお客さんが多いであろうシチュエーションで、そこにいた多くのお客さんの心と体を鷲掴みにしたのは、メンバー三人が作り上げる屈指のグルーヴと、どこまでもポップでキャッチーなメロディであることは間違いない。H ZETT M曰く「土曜日、ホワイト・ステージでのセットリストは全く違う感じにしますんで」とのこと。もし、今晩彼らの音楽で笑顔になれたなら、絶対に土曜日のステージも見ることをオススメします!