fornow
25時を彩ったスムースな音
最終日の25時という、フジロックのグランドフィナーレを前にして疲れが徐々に…という時間帯。そんなタイミングで新潟の4人編成バンド、fornowがルーキーアゴーゴーに現れた。バンドは、ステージに集まったナイトウォーカーたちにまず110〜120BPMのスムースなナンバー群をプレゼントして一人ひとり踊りほぐしにかかる。清涼感をはらんだ16ビートナンバー「DATN」を終えたあと、ボーカルのミカ・ウォーカーはオーディエンスの楽しそうな様子に笑顔を見せ、早くも「Amazing」と口にした。
90年代R&Bや往年のソウルミュージックといったぬくもりのある音楽にエレクトロサウンドをアドオン。そんなfornowの音楽が抜群の相性の良さで会場一帯に広がっていく。バンドは途中の機材トラブル時にもリズムキープしてフロアを揺らし続けるタフさで、ミカも快活に声を上げて観客をリードする。その様子に惹きつけられるように聴衆の数は開演後も徐々に増えていく一方だった。
ラストナンバーはオーガニックなグルーヴとシンセの心地よさが同居するfornowらしいR&Bナンバー「basement」。楽しそうに楽曲をプレイするメンバーの姿と音は、仕上がりのよいパーティー特有の「もうちょっと踊っていたいな」という名残惜しい余韻をこちらに与えてくる。それを察するかのように残響音を漂わせてメンバーはステージを降りた。