鮮やかなフォーク・サウンドを煌めかせる
活動歴は、およそ5年。都内のライブハウスやカフェを中心に活動する神戸出身のThe Keysが、ルーキー・ア・ゴー・ゴーのど真ん中の時間に登場する。ルックス、音楽性ともに、1990年代の渋谷系シーンにすっぽりとあてはまりそうな「おしゃれ」フォーク・バンド。イメージばかりが先行してしまうが、それはいい意味で彼らの武器なのだ。
甘すぎず、どこか郷愁を誘うボーカル、それを後押しすアコースティックサウンドは、彼らが敬愛する1960年代頃のThe Kinksの影響によるもの。そこから更にオリジナリティを突き詰め、完成度の高いサウンドに進化させている。ライブでは、次々と聞こえてくる鮮やかな音色に会場は釘づけ。ラストの曲では「ラララ」のコーラスをオーディエンスも一緒になって盛り上がっていた。
写真:八尾武志/文:千葉原宏美