太陽がギラギラと降り注ぐ真昼のヘブンに、A 100% SOLARSが登場した。シアターブルックの面々がステージに現れると、”まばたき”でスタートした。佐藤タイジが身にまとう白いスーツが眩しい。先日開催の発表があったばかりの、ソーラー発電でライブをするフェスティバル『THE SOLAR BUDOKAN』のプロジェクトの一貫のようだ。
2曲目からは豪華ゲストが次々と現れる。まずは、salyuがミニー・リパートン”Loving You”のカバーを披露する。伸びやかで透き通ったヴォーカルが、ひとときの涼風を吹き込んだいた。そして、TAIJI at THE BONNETのメンバーうつみようこが登場。ジャニス・ジョプリンのような力強い歌唱力でこのステージの礎を築いていた。
MCでは、A 100% SOLARSのステージの主謀者である佐藤タイジが『THE SOLAR BUDOKAN』が、12月20日に実現することを声高に発表している。さすがにヘブンという土地柄か、オーディエンスの意識も高い。会場からは、拍手と賞賛のリアクションが返ってくる。
3人目のゲストは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル&ギター担当、後藤正文が登場すると、会場の後方からは女性ファンが手を叩き、ステージの方へと駆け出していくのが印象的だった。シアターブルックをバックに従え、代表曲”ループ&ループ”を披露。最後は、チャボこと仲井戸麗市の登場で、会場からは歓喜が上がる。佐藤タイジからのリクエストによる『ガルシアの風』を演奏した。
豪華ゲストが次々に出演すると、終盤はお馴染みのあのイントロが聞こえてくる。「この曲をここで演奏できるのは、とても気持ちいいのです。」これまでのゲストが勢揃いし、ダチャンボAOも登場。A 100% SOLARSとしての”ありったけの愛”は、意味深い。佐藤タイジは自らが太陽となり、たくさんのオーディエンスのパワーを蓄電しているようだった。