初めて来た時の記憶、その舞台で
土曜日、雨の中フィールド・オブ・ヘブンでのライブを行ったトクマルシューゴのインタビューです。本人主催の「トノフォンフェスティバル」を成功させ、フジロック以外にもさまざまなフェスティバルに出演する彼からライブの感想、フジロックの歩き方を聞いてみました。
―ご出演お疲れ様でした。いかがでしたでしょうか。
「ライブ、すごく気持ちよかったです。ちょうど始まる頃に雨が降りだして大雨になったんですけれども、それに負けずにお客さんが反応してくれたのが嬉しかった」
―今年のフジの中でもいちばん強い雨が降った時間帯となってしまったわけですが、ステージからでもその様子、特にお客さんの反応は分かりますか?
「分かります。今回はさすがにこの天気を知っていて、みんな事前に用意していたから大ぶりになってからもすぐ雨具を装備し始めていました。でもやっぱりみんな寒そうで、先ほど岩盤ブースで行ったサイン会の時も『つらかったですけど救われました』って言われて、ほんとに寒い中なのに見てくれて嬉しかったです」
―そうなんですね(笑)。さて、今年はヘブンでの出演となりましたがいかがでしたでしょうか。場所場所によって出てくるもの受け取るものに違いが出ると以前言っていましたが。
「違いますね。何が、っていうのははっきり言えないんですが…。でも、やっぱり、フジロックはどこのステージもすごくいいですね。それぞれの良さがあると思います」
―個人的に音の聞こえ方、広がりがすごく素敵だったなと。鳥の声のような笛も隅々まで届く感じで。
「ステージで演っている分にはなかなか分からなかったりするんで、そう聞こえていたとしたら嬉しいですね」
―出演は2日目でしたが、苗場入りはいつでしたか?もう何か見ました?
「初日の、ちょうど豪雨の時に着いてやられましたよ(笑)。昨日はテイム・インパラを観て、あとタワー・オブ・パワーを観たかったんだけどちょっと間に合わなくって。明日は楽しもうかなと思っています。あと今日は裏でセッティングしている時にガース・ハドソン組が到着してセッティングで音出ししていたのですが、その時に彼らを見たっていうのが嬉しかったですね」
―話を変えまして、先日のトノフォンフェスティバル、私も行きましたが大成功でしたね。人前で演奏することでお客さんから返るフィードバックを得たい、と言っていましたがそれはトノフォンでも?
「いやーもうたくさん得られました。本当にやってよかったと思います」
―自分でつくるフェスだ、とすごく感じた点で、ラインナップや出店だけでなく、トクマルさんご自身が落とし物のアナウンスを転換中のステージで行う一幕もありましたね(笑)。自分のフェスティバルを行ってから、こうしてフジロックに来てみるとオペレーションの部分も気になったりしますか?
「ありますね。スタッフの対応が柔軟で、やっぱりさすがに何年もやっているんだなあと思う。人が倒れたり雷が鳴ったり…っていう状況でも落ち着いて対応していますからね」
―そんなフジロックですが、思い出やエピソードがあれば聞かせてください。
「やっぱり初めて来た時が一番鮮明に覚えていて、インパクトがありますね。早い時間に来てみんなでテントを張るところから始めるんですが、なぜか結構高い位置にテントに張ってしまったり、土砂降りにやられたり(笑)。そういった記憶は未だになくならない。当時は会場がフィールド・オブ・ヘブンまでしかなかったんですが、今年はそのヘブンで演れたっていうことをすごいなと思っています」
―ありがとうございます。それでは最後に、フジロッカーへのメッセージをお願いします。
「今はこの大雨を切り抜けましょう、ですね。これからいっぱい観に行くんですけど、楽しんでいきたいですね。楽しんでいきましょう」
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