KENNETH ANDREW & THE ODDITIES
苗場に落ちてきた男
夜中からの雨でぬかるむフジロックのオレンジ・カフェ。この日は「トリビュート天国」と題して、いろんなトリビュートバンドがでてくる。
その1発目は、ケネス・アンドリュー&ジ・オディティーズであり、デヴィッド・ボウイの名曲をカヴァーするバンドである。メンバーは前日、原始神母でもでていたケネス・アンドリューやドラムの柏原克己、キーボードの大久保治信に加え、ギターで伊東正、ベースで山田直子という編成である。
自分はリハーサルのときから着いたのだけど、そこで演奏される曲だけでブチ上がってしまった。デヴィッド・ボウイが大好きである。
11時に登場し、まずは「スペース・オディティ」でスタート。ケネスは70年代、ちょうど『ステーション・トゥ・ステーション』のころの衣装である。次が「ジギー・スターダスト」。ギターの伊東正がすごくミック・ロンソンしている。ケネスはアクションも派手だしセクシーなボウイを受け継いでいる。
「レッツ・ダンス」「チャイナ・ガール」と80年代の大ヒット曲を続ける。お客さんたちも歓声をあげる。「レベル・レベル」ではコール&レスポンスもあった。「ジーン・ジニー」を経て、80年代に戻って「モダン・ラヴ」。すると雨が降り出しまさにスタンディング・イン・ザ・レインだった。大久保治信のしっとりとしたピアノで「ライフ・オン・マース」、最後は「ヒーローズ」で大団円。やっぱりボウイはよいですよ。ケネスはもともと声質が似てたので素晴らしいステージとなった。