GREEN STAGE, | 2012/07/27 20:30 UP

OCEAN COLOUR SCENE

グリーンステージでは、ビーディ・アイがまずまず予測できたオアシスの”ロックン・ロール・スター”、”モーニング・グローリー”を演奏するは、続きましては、今年の伝説筆頭のザ・ストーン・ローゼズが控えるという裏で、UKロックを語るには欠かせないバンドのひとつ、オーシャン・カラー・シーンがレッド・マーキーに登場した。強力すぎるグリーンの流れにどれだけの人がオーシャン・カラー・シーンに集まってくるのか正直、内心ドキドキしながらレッド・マーキーに向かった。するとどうだろう、PA前くらいには余裕で人がいっぱい、何なら、人がどんどんと増えてくるじゃないか!

とんでもない喝采に迎えられイングランドの旗が振られるなか、登場した彼ら…遠めに見ても、確実に年を重ねているが、これがまた悪くない。いい、親父の領域に突入してきた我らが、オーシャン・カラー・シーンだった!超ヒットパレードもヒットパレードの始まりは惜しげのかけらもない”リバー・ボート・ソング”から。スティーブの寸分の狂いもないカッティングは、今日も鋭くスピーカーから放たれる。サイモンの声も変わらずのびやかで、さっそく1曲目からオーディエンスに合唱というレスポンスを求めるのだが、これがあっさり、大合唱になるのだから、往年のファンが多くここへ集ってきたことは明らかなのだ。もったいぶるということを知らない彼らは惜しげもなく『モーズリー・ショールズ』や『マーチング・オーレディ』、『ワン・フロム・ザ・モダン』の名曲を演奏していくのだった。

ベースのデーモンが脱退して、5人編成となってからはライヴを観たことがなかった。それはあの4人の頃の完璧なライヴを目の当たりにして、これ以上のオーシャン・カラー・シーンを拝むことはできないと思ったからだった。最高の思い出を失いたくない思いがあったが、私は、間違っていた。演奏はきちんと手入れされた包丁のようにいつまでも過輝きを失うことはなく、曲は煌めきを増し、いい親父世代に突入してきた彼らの行く末は、やっぱりポール・ウェラーか。

ちらりほらりとレッド・マーキーを後にする人が増えていく。アナタの行く先を私は知っている。そう、いよいよ、いよいよ、ザ・ストーン・ローゼズがグリーンに登場。急げ。


写真:加藤智恵子 文:ヨシカワクニコ
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