最終夜はゲストてんこもり
フジロックが最終日ということは、当然こちらも最終日の苗場音楽突撃隊。さて、今夜ここに突撃してくるのはいったい誰なのか!?最初のゲスト紹介、MCスマイリー原島の口から出たのは「みなさん、よく聴くあのいい声です」。いい声のミュージシャンはたくさんいると思うけど…と頭をひねっていると、登場したのはクリス・ペプラー。あ~、なるほどいい声ね。「実はフジロック皆勤賞なんですが、ステージにたつのは初めてです。夢がかないました!」。今日はマイクではなく、ベースを持ってボーカリストとして声を披露する。「おっさんにしかできない(笑)」ゆる〜い”20th Century Boy”で初ステージを堪能した後、「今度は本物の人を呼びます」と呼び込まれたのは、これでフジロック4ステージ目という百々和宏。「クリスさんの声聴くと、ラジオみたいっすね」の言葉には多いに同感してしまった。The Whoのカバー〜オリジナル”高架下の幽霊”と熱唱した後、「池畑さんに自分でこの曲をやりたいってお願いしました」とザ・ルースターズの”シッティン・オン・ザ・フェンス”を。さすが、自分のリクエストだけあって、いい顔して歌っていた。
いつもだと、ここでゲスト交代だが、今日はそのまま百々がネパールからのゲストを呼び込む。さらに気づけばギャズ・メイオールとそのお友達もステージに!今日はなんてワールドワイドな突撃隊なのだろう。ギャズは”リンゴ追分”をうたってみたり、ピアニカを吹いたり、終始ゴキゲン。お客さんを楽しませることに関しては天下一品だ。本編の曲が終わっても、盛り上がった観客は当然のようにアンコールを求める。昨日もおとといもアンコールは結局なかった。でも今日は最終日!そしてサービス精神旺盛なギャズがいる…。ステージに再びギャズと池畑さんが現れてセッションが始まった。このままずっとこのセッションが続けばいいのに。そう思える贅沢な3日間のしめくくりだった。
苗場音楽突撃隊(池畑潤二、井上富雄、松田文) and Special Guests
写真:直田亨・文:輪千希美