去年は雨に悩まされたが、今年はウソのように気持ちのよい天気に恵まれたの前夜祭のスタートになった。木曜日のうちからこんなにお客さんが入っているのは珍しいよね…とスタッフの間でも噂になるほどオアシスエリアは大入満員で、場所によっては身動きするのも難しい混雑ぶりを見せている。久しぶりのチケットソールドアウト、気持ちよく晴れ上がったお天気、充実のブッキング。フジロックの歴史に新しい伝説が加わる予感に満ちた前夜祭のライブアクトの先陣を務めたのは、おなじみDJ MAMEZUKAだ。
花火が終了すると同時に我先にとダッシュしたフジロッカーズをストーンローゼズで迎えてくれたDJ MAMEZUKAは、ハッピーマンデーズ、ブラー、シャーラタンズとただでさえUKが充実しているの今年のフジロックの隙間を埋めるような楽曲を次々と繰り出してくる。
やはり一番盛り上がったのはストーンローゼズか。まさか”I wanna be adored”をレッドマーキーで合唱する日が来るとは思わなかったが、さらにこれから本物が出てくるとはまさに夢のようだ。出演者にあわせた選曲でフジロックのハイライトを表現するDJ MAMEZUKAのおかげですっかり暖まったレッドマーキと共に、今年のフジロックも晴れてスタートしたのである。
写真:前田博史 文:永田夏来