去年、フジロックの苗場食堂に突如あらわれた池畑潤二率いる苗場音楽突撃隊。苗場食堂で毎晩行われるこのライブの核となる人物は、ギターに松田文、ベースに井上富雄、そしてドラムが池畑潤二。それだけでも凄いメンツなのに、これまたゲストが突撃過ぎるだろ!と豪華さに開いた口がふさがらないレベル。はいやって参りましたよ、今年もそんな夢のセッションのお時間です!
フジロック初日の今夜は、まずは核となるお三方&鍵盤担当のDr.Kyon(ドクター・キョン)の演奏で幕を開ける。まずは”太陽にほえろ!”や”ミッション・インポッシブル”のテーマ曲、それにジョン・フォガティの”Proud Mary”で軽くご挨拶。ステージ脇の桟敷席には、これまた顔をほころばせまくる日高大将のお姿が。ここでまず前夜祭のステージを沸かせてくれたビッグ・ウィリーズ・バーレスク・プレゼンツ・ザ・ニュー・リセッショネアーズ(Big Willie’s Burlesque presents The New Recessionaires’)からドラムのビッグ・ウィリー、サックスのビル・アンガーマン、ダンサーのカロリーナ・セリソラが登場。バーレスク炸裂のステージで演奏されるのはもちろん”タブー”!日本代表とばかりに白の超ミニスカ姿で登場したお姉さまがこれまたお約束の「ちょっとだけよ」「あんたも好きね!」をお客さんにキメると、セリソラ嬢も見せ方を極めた悩ましい動きでこれでもかと「ドヤ乳」「ドヤ尻」ぶりを客席に投下。この時苗場食堂にいたお客さん、かなりのシアワセ者。
あまりの濃ゆい内容にすでにクラクラしていると、さらに次のゲストとして同じく前夜祭に登場したシャーベッツの浅井健一、なんとベンジーが呼び出されるではないか!悲鳴にも似たお客さんの歓声を浴びながら、大先輩に囲まれて、こころなしか緊張してみえるベンジーを迎えて演奏され始めたのは、T-REXの”20th Century boy”にシーナ&ザ・ロケッツの”レイジー・クレイジー・ブルース”、それにザ・ルースターズの”Do The Boogie”!あああ五臓六腑に染み渡るギターサウンド。タイトなリズム。うっひーこれは歌も演奏もカッコ良すぎるだろ、こんな至近距離で見てしまっていいの?…と思っていたところで大喝采のなか、今宵はお開き。「朝まで楽しもうぜ全員で」とは去り際のベンジーの言葉。バンマスの池畑からは「今日はここまでです~」との言葉。ん?今日「は」ということは…?そう、苗場音楽突撃隊の驚愕の豪華セッションは、明日、明後日と続きます。まじか!
苗場音楽突撃隊(池畑潤二、井上富雄、松田文) and Special Guests
文:小田葉子・写真:府川展也