ステージ割が発表されてとても楽しみにしていたステージ、それこそがこのOAUのステージだ。音楽的にはまさにヘブンが似合うし、何より普段はBRAHMANとして活動しているメンバーがヘブンのステージに上がるということもなかなか貴重な機会であると思っていたので余計に楽しみが倍増していた。
ボーカル・MARTINの歌声とバイオリンの音色がヘブンに響き渡る。コーラス美しく重なり合う。メンバーは各々に笑みを浮かべセッションを心から楽しんでいるように見える。演奏しているバンドが楽しそうだとこちらまで自然と笑顔になってしまう。
一番初めのMCでは
「こんにちはー!AKB48です。今年16位になりましたマーティン・ジョンソンです。今年も応援よろしくお願いします!」
といきなりこれだ。音楽とのギャップ感があるし、私たちを楽しませてくれようとしているのがより一層伝わってくる。途中、アコギを演奏していたはずのTOSHI-LOWがいなくなったと思ったらパーカッションのポジションを奪い取って演奏しているなんてシーンもあった。こんなこともあるからステージに目が釘付けになっていた。
CDではキレイにまとまった音楽であるからライブでもそのきちんと感を全面に出しているのかと思えば、そんなことは全く無い男気溢れるプレイスタイルが印象的だった。ウッドベースを激しく振り回すMAKOTO、体をめいいっぱい動かしてアコギを演奏するTOSHI-LOW。それこそ彼らの自然体なのだろう。見るものを惹きつけてやまないステージであった。
写真:岡村直昭
文:岡安いつ美