兄、ギャズ・メイオールに負けず劣らずのレコード・マニアっぷりなのが、クンビア・キッドことジェイソン・メイオール。普段はフジロックの運営として動いているが、3日間のうちのどれかの夜に、自慢のクンビア・コレクションを披露しにやってくる。例年通りならば、歯止めがきかない感じのDJなんだが、今年は東京クラブシーンのレジェンドでラテンDJ集団「カリビアン・ダンディ」を率いる藤井悟、フェルミン・ムグルザをはじめ数多くのラテン圏のアーティストを招聘しているジャポニクスからチャコが加わって、「クンビアス×3」というクンビア縛りのチームを組み、リレー形式(Back 2 Back)で繋いでいた。
途中から、即席のマラカス(空き缶などの容器に豆を詰めている)をフロアへと投げ込み、参加型としてのDJを展開。その場にいる人を取り込むという意志は、自ら踊り、騒ぐギャズにも通じるものがある。
日本におけるラテンの音楽シーンは、まだまだ発展途上にある。近い将来、大きな波が訪れるだろうから、是非ともチェックしてほしいシーンだ。
写真:深野輝美
文:西野太生輝
JVC Cheers Neo with Chata & Miwa, presented by JVC Force TYO |