LCD SOUNDSYSTEM
僕らはただひたすらダンスがしたいだけなんだ
2011年4月2日、マディソン・スクエア・ガーデン。この場所でLCDサウンドシステムは、10年の活動に幕を閉じた。僕はのちにこのライヴのパフォーマンスと舞台裏を追ったドキュメンタリー映画『Shut Up and Play the Hits』で目の当たりにし、もう彼らを見られないことに寂しさと空虚感を...
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2011年4月2日、マディソン・スクエア・ガーデン。この場所でLCDサウンドシステムは、10年の活動に幕を閉じた。僕はのちにこのライヴのパフォーマンスと舞台裏を追ったドキュメンタリー映画『Shut Up and Play the Hits』で目の当たりにし、もう彼らを見られないことに寂しさと空虚感を...
小沢健二の「ラブリー」が聴けたので、満員電車状態のホワイトステージをなんとか脱け出し、なんとかフィールド・オブ・ヘヴンにたどり着いたら、こちらもすでに人が多かった。 雨が強くなったり弱まったりだけど止むことはなかった。着いたときステージ上ではバンドが準備をしていて、岸田繁がひとこと「練習」とい...
2日目、レッドマーキーのトリを飾るのは、テンプルズ。彼ら、昨年に来日しているものの、フジロックは3年ぶり。この3年間に実力も知名度もぐんと上がっただろうし、セカンド・アルバム『Volcano』もリリースするなど、絶好なタイミングでの出演となった。タイムテーブルは小沢健二と丸かぶりなので、どっちに...
フジロック2日目、19時を回ると朝から降り続いた雨もようやく落ち着いてきた。会場のジプシー・アヴァロンに登場するのは、カナダ北西部ホワイトホース出身のデクラン・オドノヴァン。トム・ウェイツやボブ・ディラン、ランディ・ニューマンを彷彿させる新しい才能と噂のシンガー・ソングライターだ。 定刻にゆっ...
開始時間2分前から演奏がスタート。ゲストなど含めると今回のフィールド・オブ・ヘブンでのライブは3回目の出演となる。常連と言っていいほど、何度も出演しているというのもあり、観ているこっちだって、どうしても期待してしまう。 まずは、ピアノの音が気持ちよく響く"Party Till the Cows...
本人もしきりに「ねぇ、コーネリアス入場規制になっちゃうかもしれないのに、なんでここに来たの?」と言っていたけど、まず集客の多さに驚いた。マキタスポーツは、ひらたく言えば「芸人」。最近主としている肩書は「俳優、ミュージシャン」、さらには文筆家でもある。個人的なイメージでもう少し広げると、「やたらとクオ...
痛快だった。ホワイトステージではこの後、伝説となるだろう小沢健二の登場である。それ目当ての人たちがあらかじめ多くを占めていた。そこに裸の黒人と白人が絶叫とドラムの乱れ打ちで1時間というライヴを繰り広げていたからだ。 18時10分、登場した彼らは、ザック・ヒル(ドラマー)、ステファン・バーネット...
一向に雨が止む様子を見せない夕刻の苗場。唯一屋根があるステージのレッドマーキーは次のアクトが始まる前から超満員だった。でも雨宿り客でいっぱいだった、という印象ではない。それは次に登場するバンドへの期待値の高さゆえだったと思う。現に観客フロア脇にある関係者エリアも、ステージに注目する人々でいつになく人...
先月の、写真家みやちとーるさんの10周年フジロック写真展とコラボしたフジロッカーズ・バー関西に出演し、唯一無二の圧倒的なパフォーマンスを繰り広げてくれた、バケツドラマーMASAがオレンジカフェのバスカーストップに飛び入り出演した。 バスカーストップの飛び入り参加は、事前に申込みをしていても、出...
今年のフジロックにおいて、ブルース・ロック好きに注目の時間がやってきた。それはマーカス・キング・バンドと、その次のエルヴィン・ビショップだ。後者はおなじみだが、前者はまだ知らない人もいるかもしれない。なぜなら2015年にインディ・デビュー、2016年にメジャー・デビューしたばかりの新人ブルース・ロッ...
オーストラリアの出身のサンプリング狂集団、ジ・アヴァランチーズ。2000年にリリースされたファーストアルバム『Since I Left You』は、3,500枚以上のレコードから900曲以上の曲をサンプリングして組み上げた2000年代を代表する大傑作である。そんな彼らが、『Since I Left ...