MIIKE SNOW

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8/5 12:45  Twitterに投稿する

またまたスウェーデンがアイス系ファンタジー・バンドを世に送り出してくれた。プロデューサーデュオ、Bloodshy and AVANT(マドンナ、カイリー・ミノーグ、ブリトニー・スピアーズなどへの楽曲提供・プロディース)のクリスチャン・カールソンとポントゥス・ウィンベリのスウェディッシュ2人と、やはりシンガー兼プロデューサーのアメリカ人、アンドリュー・ワイアットの3人で結成された、いわばスーパープロデューサー・バンドなのだ。しかし、マイクにiがふたつなのは謎である。スウェーデン語では何と?マイーーーク?

サポートまで全員揃って黒シャツ・黒パンツでステージに登場。素敵!

北欧バンドが一様に持っているひんやり感がマーキーに低く漂い流れ出す。雨が降ったりやんだり蒸し暑い中に心の清涼感、ホッとする。

ロイクッソップが雪山だとしたら、マイク・スノウは雪解けの頃を感じさせる。風のにおいや空気の温度、土の中でごそごそと蠢きだす、何か。

ダンサブルなanimal、そしてBurialで合唱が起こる。一度聴いたら忘れないメロディー、さすが人気プロデューザだけあって、掴みどころをわかってらっしゃる!と言いたくなるキャッチーさ。盛り上がらないわけがない。お遊びで始めたバンドなのでライブまで考えてなかったなんてまあご謙遜!完成度の高いステージはお見事の一言である。山を越えて響き渡るような歌声が遠くへ、ライトの奥へ吸い込まれていく。美しい。

 知性ある森ガールには特におすすめ。まあ、うさぎに鹿の角がぶっ刺したジャケ写って時点で森的にはありえないかもしれない。でも、人生にはゆるフワだけでなく少しの毒も必要なのよ。

写真:岡村直昭

文:mimi